お知らせ

村田先生の小児科通信:第9回「痛くないインフルエンザワクチンについて」

こんにちは、グレイス病院の村田です。

ニュースでご覧になった方もいらっしゃるかもしれませんが、東京都でインフルエンザの流行が確認されました。日野市内でも徐々にインフルエンザが発生しているようです。
当院では今シーズンのインフルワクチンの予約を9月中旬開始予定ですので詳細が決まりましたら追ってご連絡致します。それまでは手洗いや人込みでのマスク着用など基本的な感染対策で感染を防ぎましょう。

今年は、当院でも「痛くない」インフルエンザワクチン「フルミスト®」の接種を開始予定です。2歳から18歳のお子さんに使用できる点鼻タイプの予防接種です。詳しい特徴はリンク先のページにございますので是非ご確認ください。


 
痛くないインフルエンザワクチン
「フルミスト®」を導入します
鼻にスプレーするインフルエンザワクチンです
当院では今シーズンより、鼻にスプレーするタイプのインフルエンザワクチン「フルミスト®」の接種を開始します。
フルミストは、注射ではなく、左右の鼻に1回ずつスプレーして接種するワクチンです。

従来のインフルエンザワクチンとの違い

  フルミスト 従来のワクチン
接種方法 鼻にスプレー 注射
ワクチンの種類 弱毒生ワクチン 不活化ワクチン
対象年齢 2歳~18歳 生後6か月~
接種回数 1シーズン1回 13歳未満は通常2回
痛み 注射の痛みなし 注射の痛みあり
※フルミストの国内での接種対象は「2歳以上19歳未満」です。

フルミストのメリット

① 注射をしません

鼻にスプレーするだけなので、注射が苦手なお子さんにとって大きなメリットがあります。

② 1シーズン1回で接種が完了します

年齢にかかわらず、左右の鼻に1回ずつスプレーして終了です。

③ 鼻の粘膜でも免疫をつくります

フルミストは弱毒化したインフルエンザウイルスを使用した「生ワクチン」です。インフルエンザウイルスが侵入する鼻の粘膜でも免疫反応を起こすことが特徴です。

デメリット・注意点

① 接種後に鼻水・鼻づまりなどがみられることがあります

接種後に、鼻水・鼻づまり、咳、のどの痛み、発熱などの症状がみられることがあります。

② 接種できない、または注射のワクチンをおすすめする場合があります

生ワクチンのため、すべてのお子さんに接種できるわけではありません。特に、
  • 2歳未満のお子さん
  • 接種48時間前から、接種後2週間以内に抗インフルエンザ薬(タミフル・リレンザ・イナビル等)を使用される方(生ワクチンの効果が低下する可能性があります)
  • アスピリン等、インフルエンザウイルス感染の際に使用を避けるべき薬を使用している方
  • 免疫機能が低下している方
  • 免疫を抑える治療を受けている方
  • 喘息の状態が不安定な方
  • ゼラチンに対するアレルギーのある方
  • ご家族など身近に免疫機能が著しく低下した方がいる場合
などでは、フルミストではなく従来の注射ワクチンをおすすめする場合があります。持病や治療中の病気がある方は、予約時または接種前にご相談ください。

「フルミストのほうがよく効く」の?

現在のところ、フルミストと従来の注射ワクチンのどちらが明らかに優れている、という結論にはなっていません。
日本小児科学会では、2歳~18歳のお子さんについて、フルミストと従来の注射ワクチンのどちらもインフルエンザ予防の選択肢として同等に推奨しています。
そのため、
「注射がとても苦手」
「毎年2回の注射が大変」
というお子さんには、フルミストは特に魅力的な選択肢です。一方、喘息や基礎疾患などによっては、従来の注射ワクチンのほうが適している場合があります。

どちらを選べばよいかわからない場合は、お気軽にご相談ください

お子さんの年齢、持病、これまでのワクチン接種時の様子などを考慮して、一緒に適した方法を選びましょう。
参考:日本小児科学会「経鼻弱毒生インフルエンザワクチンの使用に関する考え方」、フルミスト®点鼻液 添付文書(PMDA)

こちらから印刷できます☞【フルミストについて】