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【グレイス病院】村田先生の小児科通信 第2回「子ども予防接種週間」

グレイス病院 (2025.03.03)

こんにちは、グレイス病院小児科の村田です。
3月、年度末になりあわただしくお過ごしの方も多いと思います。

3/1~3/7は「子ども予防接種週間」です。
新年度を迎える前に、打ち忘れているワクチンが無いかを確認しておきましょう。

特に3月までで接種期限が迫っている年長さんの「麻疹・風疹ワクチン」と
「子宮頸がんワクチン」のキャッチアップ接種についてご説明します。

幼稚園・保育園の年長さんは、麻疹(はしか)・風疹ワクチンの
第2期の接種期間(5歳以上7歳未満で、小学校入学前の1年間)に当たります。
麻疹は非常に感染力が強く、発症してしまうと有効な治療法がなく、
時に命を脅かしたり、後遺症を残すこともある怖い感染症です。
アメリカでは先日、麻疹の流行があり死亡例も報告されています。
日本国内でもここ数年、散発的に麻疹の発生が報告されており、
先月は神奈川県で麻疹の発生報告がありました。
現状、麻疹・風疹ワクチンの供給が不安定ですぐに打てない場合もありますので、
まだ打てていないお子さんは早めに接種を行いましょう。

そして、子宮頸がんワクチンのキャッチアップ接種も今月までとなります。
ワクチンを打てていなかった1997~2007年度生まれの女性の方が対象となります。
20~40代の子育て世代の女性に多く「マザーキラー」とも呼ばれている子宮頸がんは、
ワクチンで予防できる数少ないがんです。
以前報告された副反応に関しても、
検証の結果、ワクチンの直接的な影響の可能性は低いと判明し、
先行して接種をしている海外でも有効性・安全性が確認されています。
十分な効果を得るためには3回の接種が必要ですが、
今月中に接種を開始すれば、3回のワクチンをすべて無料で受けることができます。
将来の不安を減らすためにまだ接種されていない方はぜひ接種をご検討ください。

ワクチンの打ち忘れが無いか心配、
ワクチンについて質問がある、という方は一度当院にご相談ください。



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